プロローグ

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「大和、仁はどこ行った?」 そういってやってきたのは俺の父親の黒鋼勇治(くろはがねゆうじ)、至って普通な親父である 「風呂だよ……母さん達は?」 「ん? 千香と買い物だ……全く仁が家事をするからって最近遊びすぎだ」 「父さんだって人の事言えるの?……最近新しいゴルフバック買ったでしょ?」 それにビクッと肩を揺らす父さん。兄貴は給料を殆ど父さんと母さんに渡すから最近色々何か買っている。 俺もお小遣いを兄貴に貰ってるがそのかわり家事を手伝ったりする。だけど妹の千香は全くそんなことはしない……図々しいにも程がある 「あ、父さんおはよう」 風呂場から髪を濡らした兄貴がやってきた 「仁、お前またゲームか? 程々にしないと体に毒だぞ」
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