New order A part

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「――大事な人 とても大切な人 守りたい人たち 救いたい人たち 守りたい星 この星 私は 人間に生まれたかった あの人と 一緒に生きていたかった それは たったひとつの思い そして 決して 叶ってはならない願い」 「エウレカァァー」 どこからか聞こえる少年の声 「耳を塞がなければ 瞳を閉じなければ この足…踏み出すために 私には出来るのだから …この体を七つの欠片にして 大地に帰すだけで この星が守れるのだから… 行く手に針の山が立ちはだかるのなら 両の手をついて登ろう 煮えた油なら 身をさらして潜ろう たとえ着いた先に何が待ち受けようと 私はこの星を救うために 産み落とされたのだから… 私になら救えるのだから…」 「エウレカァァァー!」
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