始まり

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「言ったじゃないか。貴女を奴隷にするためだって」 「ふざけたことを。さっさとここから立ち去れ!二度と私の前に姿を見せるな!」 魔女はそう怒鳴るように言うと小屋の中に入ろうとしました。 しかし一歩踏み出したとたん、体が動かなくなってしまいました。 きっとセリスの魔法に違いありません。 「何のつもりだ」 魔女はセリスを睨みつけます。 「そんなの逃がさないために決まってるじゃないか」 セリスは魔女に近づくと、彼女の肩にかかる長い紫色の艶やかな髪を払いました。
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