164人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前は何をしにここに来たんだ。この森の噂くらい聞いたことがあるだろう?」
女は聞きました。
「ん?なんだ、知ってるんだ。自分が噂されてること」
青年はさっき以上にへらへらした笑顔を女に向けました。
それと比例するように女はさらに顔をしかめました。
「何をしに来た。答えによっては見逃してやる。さっさと言え」
青年は少し考えると、自分より背の低い女を見下ろして言いました。
「貴女を俺の奴隷にするために来ました。“人喰い魔女”さん」
最初のコメントを投稿しよう!