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「運んでやるから、ほら?」
あぁ~おんぶしてくれるのね?そりゃありがたい。
…………って違ぁぁう!
「いいよ。自分で歩ける。」
まぁそんな簡単に伝わるなら、二ヶ月オアズケくらうわけもないか…はぁ。
「そうかぁ?」
断った俺に、捨てられた子犬のように寂しそうな顔をしたヒョン…
そんな顔しないでよ?
「やっぱり、歩きたくない。」
俺の言葉に今度はニッコリ嬉しそうに笑って、早く!と俺を急かしながらまたしゃがみこむ。
たまに確信犯じゃないのかなっ?て思うくらいに、ヒョンのペェスへとはまっていく俺…
人間惚れたら敗けなんですよ…
前に呟くように言ったマンネの一言が頭にこだました。
「重くない?」
「全く、お前また痩せただろ?」
「そ?体重変わってないんだけど?」
なんてことない会話をしながらも、ヒョンの温もりに顔が緩むのがわかった。
ヒョンの香りがする…
スラリと伸びた首筋にキスをしたら…
キットヒョンは驚いて俺を落とすだろう。
痛いのをとるか…欲求に素直に従うか…
考えていればあっという間に、部屋の前。
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