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神様っていうのは、いろいろな事が曖昧だ。
これは神様になってから痛感した事。
絶対的な力の代償か…
例えば性別。
人間だったころは性別があったような気がしたが、神となった今は男とか女とかそんな概念は無い。
「…では神様。これから世界をどうなさるおつもりですか?」
「…未定。…なんか、思ったより暇っすねぇ。」
それから存在。
人間だったころは確かに"私"という存在は物質としてそこにいたが、神ってやつはフワフワして…例えるなら幽霊みたいだ。
鏡を覗いても自分の顔が見えない。
私は神になった自分を見ることができない。
「未定って…そんなぐだぐだな感じでよく神様試験に受かりましたね。」
「…それは、私に神様は向かない…と言う意味でとっていいんすか?」
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