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「滅相もございません。」
じいさんは深く頭を下げた。
このじいさんもまた幽霊みたいな存在で、下げた頭越しに宇宙の果てが見えた。
「…いいっすよ。自分でも思ってましたから。なんで私みたいなのが神様試験に通っちゃったのか不思議で仕方ない。」
「しかし…現にあなたは神様としてここにいらっしゃる。」
ああそうだよ
神は私だ。
「あんた…名前なんだっけ?」
「…昨日も申し上げましたが、神様付き執事兼教育係のサカスィニョル・ガラピョノーシェットⅡ世でございます。」
だがしかし
「…長いっすね。」
「昨日もそうおっしゃってましたね。」
「適当に縮めていいっすか?」
「…どうぞ。」
二日目にして
神様でいることに飽きた。
「じゃあガラピョ。」
「却下致します。」
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