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お母さんの合図で、今年も恒例の豆まき大会がスタート。
「鬼はー、外ー!!」
私はまだポカンとしている和泉に、思いっ切り豆を投げつけた。
「ちょ!?痛っ!!痛いっす!!」
「福はー、内ー!!」
取っては投げ、取っては投げる。
「ふふふ~♪」
「そう言うことだったんすねー。」
和泉は状況を理解したらしく、鬼のお面をつけると、私たちの間をすり抜けて逃走を開始した。
「澪ちゃん逃げたっすね、ヒドいっすー。」
「鬼はー、外ー!!」
私は逃げ惑う和泉を、容赦なく追いつめる。
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