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ニヤニヤしながら片付けた後、3時間目の数学をニヤニヤしながら受けて、3時間目の休み時間をニヤニヤ過ごして、少し女子たちにヒかれて、気にしなくて、4時間目の国語でニヤニヤしながら現代文を読んで読んだけど頭に入らなくて、隣の女子からめっちゃヒかれて、何故かオレの服が濡れてて、昼飯を食べてるときに女子が囁いてて、よく聞いたら隣の女子がオレのさっきの行動を話したらしくて、内容が『ニヤニヤしながらヨダレを垂れ流し』らしくて、女子たちは本気でヒいて、オレも自分にヒいて、でもそんなん関係なくて、5時間目の英語でニヤニヤしまくって、それから記憶がなくなって、………放課後の教室になっていた。 寝てたらしい。 まだ、教室には何人か残っていたので、もう少し寝ようかなって思った。 なんとなく窓から外を見たら夏二がいた。 夏二は大体いつも彼女と帰ってた。 で、いまも彼女といるんだけど、なんでか彼女に手を振っている。 彼女にサヨナラしてる。 どうしてだ? まぁいいか。 つうか、やっぱかわいいな、夏二の彼女。 あいつらカップルに生きてくための不都合はないんじゃないか? 顔いいし、頭いいし、スタイルいいし、勉強できるし、歌うまいし。 いや、でも、良すぎることは良いことじゃないか。 つか夏二の彼女は前スカウトされたっていってたな。 やっぱすげーな。 つか夏二の彼女の名前なんて言うんだっけ? あれ?ホントに名前なんだっけ? んー…………。 「高木結衣(たかぎゆい)よ。」 耳元に妖艶な声が聞こえた。 背筋がゾクッとして、オレは振り向いた。 「あなたが見ていて名前がわからなくて悩んでいたのは、夏二くんの彼女、高木結衣さんでしょ。」 そこには木々崎がいた。 いつの間にか教室にはオレと木々崎だけになっていた。 「へー。高木結衣だっけ?すっかり忘れてた。」 どうしてわかったのか、は…………聞かない。 「私がどうしてわかったのか聞かないの?」 木々崎は無表情で言った。 「聞きたかねーよ。」 「なんでわかったんだ?、どうしてわかった?、お前は人の考えがわかるのか!?、読心術を習得していたのか!?、お前は神様なのか!?、っていう返事を私は期待していたんだけどね。」 「絶対そんなこと言わねーよ。」 いや、ホントは気になるけどさ。 「じゃあ、どうしてかって説明してあげるわ。」 聞いてねぇーし。
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