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後ろ髪引かれながら……いや、身体はそこから動きたくなかったが、アリシアの両親はその場を立ち去った――。
すると泉が光はじめた……アリシアは溺れるどころか水の中で息をしていたのだ。
その光の魔力を察知した泉の精霊ジーンが姿を現した。
「……この子は……」
優しくアリシアを抱き抱えると……ジーンは少し悲しげな表情でアリシアに言った。
「そう……よほど生きたいのですね……あなたの両親はとても愚か……こんなにも生きたいという意思を持った子を捨てるなんて……いいでしょう……あなたは私が育てましょう……」
そう言うとジーンはアリシアを抱き姿を消した。
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