夜の恋愛相関図

戦略勝ち

30までには絶対結婚したい！

そう漠然と思いながらも
日々の仕事に追われ、女友達との海外旅行にハマり、
気がつけば残すところあと半年で30歳を迎えてしまう。ナオミはそんな自分に最近焦りを感じ始めていた。

ナオミが働く
下着メーカーの職場には男性が少ない。いや、正確に言うと未婚の男性が少ないのだ。

おかげでナオミがこの会社に就職してからというもの、めっきり出会いが減ってしまった。

「あ～あ、学生の頃の方が出会いあったな…あの頃は自分が男を選ぶ立場でさ、でも今は自分が選ばれる立場になってる気がする…」

憂鬱そうにランチをつつきながら同僚のアキに愚痴をこぼす。

「ナオミは理想が高すぎるんだよ。
年収1000万以上、次男、実家は都内もしくは近郊だなんて、ほんの一握りしかいないよ？妥協しろとは言わないけどさー」

アキがなかば呆れ気味でナオミに言う。