第四章

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[わかったわ!] キーアはそう言って杖に血をかけた。 ケイアンは杖をかざして呪文を唱えた。 [Ωαλμχ] すると杖にかかってた血が一つの球体に形をかえてゴウハの深い傷口に入っていった。 [これは一体どうなってんだ!?] ジョウセイの血が入ると同時にゴウハの傷口がみるみるうちに完全に治った。 [ジョウセイあなたの血のおかげで治せました。] [俺の血じゃないといけなかったのか?] [はい、ジョウセイの血は特別なんです。] そう言ってゼシルは中に入ってきた。 [それはどういう事だ?] [それは…] [それは俺が言おう。] ゴウハは目を覚ましゼシルの言葉を遮りそう言って起き上がった。 [大丈夫なのか?] [ああ、ジョウセイお前の血は竜の血なんだ、竜の血は治癒能力に長けているんだ、だから俺のように深い傷も治せる。] [俺にそんな血が。] ゴウハはゼシルをみていった。 [ゼシル持ってきてくれたのか。] ゼシルは手に持っている棒のような物をゴウハに渡しながら言った。
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