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真っ暗な空間にしっかりとした足取りの少女。
左目側に熱や赤外線を感知出来る機械を着けている。
見た目にはただの眼鏡にしか見えない物だ。
その機械が示す熱の塊に近付く。
訓練された少女からは気配を感じさせず、足音なども一切発てることはない。
暗闇の中、機械を通さずに肉眼で写すことが出来るほど熱の塊に近付くと、ポケットから小瓶を取り出し直ぐ様、中の液体をうっすらと開いている熱の塊の口へ注ぎこむ。
喉の嚥下する動きを確認すると、背に背負っていたバックを傍らに置き、中から道具を取り出した。
少女は態と熱の塊が横たわるベットの音を軋ませ獲物を跨いで座った。
右手には拳銃。
銃口は獲物の眉間に押し付ける。
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