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そして3日後。
何とか日曜日の予定を組めた。
学校でマヒロの席へと向かう。
「まっ、マヒロ…さん……////」
スッとケータイから葵に視線を上げるマヒロ。
「日曜日の事なんですけど…////
私その日バイトが早朝にあるんで、10時位からでも大丈夫ですか?」
恐る恐る葵が尋ねると「うん」と返してくれた。
「じゃあ…日曜日10時に駅前で…」
「わかった」
マヒロが了承してくれた事でホッと胸をなで下ろす。
待ち合わせの約束も済んで、後は当日を待つのみ。
着ていく服も悩みに悩んだ。
派手になりすぎないように意識しながら考えて決めた。
『あ…そっか…。マヒロさんの私服また見れる……////』
葵は待ち遠しく思いながら当日を迎えたのだった――――。
****
待ちに待った日曜日。
早朝のバイトも早起きをして終え、時刻は9時。
店長に「デート楽しんできてね」と送り出され、一度家に戻って服装の最終チェックを念入りにしてから駅へと急いだ。
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