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おっさん「ふい~!そんな細い腕してんのに、なかなか強いなボウズは!」
鷹斗「へへっ」
おっさん「これなら大丈夫だ!どうだボウズ!ウチで力仕事しねえか?給料は弾むからよお!」
鷹斗「そいつはいいな、おっさん、やるよ」
おっさん「よし!決まりだ!ウチとしても男手が増えるのはありがてえ!」
おっさんに店の奥へと案内される
そして裏口から店の外に出た
おっさん「もうすぐここに馬車が来る、その積み荷を倉庫まで運んでくれ!」
鷹斗「了解、お安い御用さ」
そうこうしていると本当にすぐに馬車が来た
俺は指示された通りに積み荷を倉庫まで運んだ
積み荷は重たい木箱や瓶だった
これらには店で使う材料が入っているんだとか
積み荷を全部運び終えると
馬車は去っていった
すると店からおっさんが出て来て
おっさん「早えな!もう終わっちまったのか?」
と驚いていた
おっさんの話しだと、この木箱や瓶はおっさん以外だと二人掛かりで運んでいるんだと
一人で運べるのはおっさん一人だけらしい
ま、あんだけ重けりゃな
この後はいろいろと雑用をこなしたり、午後にもう一度来た馬車の荷下ろしなどをした
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日も暮れかけた頃、おっさんは閉店の準備をし始めた
なんでも、最近周辺の村々によく賊が出没して物騒になってきてるから早めに店を閉めるんだとか
そんな訳で俺のバイトも終了時間になった
おっさん「ご苦労さん!ほら、これが約束の給料だ!」
鷹斗「ありがとさん」
しかし、給料と言われて渡された袋の中には結構な程の小銭が入っていた
鷹斗「いいのか?こんなに貰って」
おっさん「いいんだいいんだ!気にすんな!ガハハハハハ!」
気前のいいおっさんだな
俺は宿屋に向かって歩きながら
鷹斗「じゃあなおっさん!恩に着るぜ!」
と別れの言葉を言った
すると、おっさんに「おう!」と返された直後
「賊だあー!賊が来たぞー!!」
と、村の入り口の方から叫び声が聞こえた
見ると村の入り口からは砂煙が上がっていた
メシ屋のおっさんが俺のもとに寄ってきた
おっさん「ボウズ、早くどっかに避難した方がいいぞ、でなきゃ巻き込まれちまうからな」
鷹斗「いんや、ちょっくら退治してくる」
そう言って俺は走り出した
おっさん「やめとけボウズ!相手は賊だぞ!」
心配ご無用!やってやるぜ!
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