第1章 鷹、外史に降り立つ

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逃げ惑う村人の流れに逆らいながらも、俺は村の入り口に辿り着いた そこでは、賊と思われる野蛮な奴らが略奪や殺戮を繰り返していた 村の警邏も立ち向かってはいるが、数の上でも力の上でも圧倒されていた 賊「殺せ殺せー!この村は俺ら黄巾党がもらったあー!」 なるほど、あいつらが黄巾党って訳か、全身黄色系統で統一された服装に黄色の頭巾とは、いかにもって感じだな 周りからは村人の悲鳴や武器の打ち合う音、肉を切り裂く音がそこかしこから聞こえてきた 俺もあんま人の事言えた義理じゃないが 鷹斗「てめえらやり過ぎだ、死んで償え」 俺は駆け出すと焔を鞘から抜き、片っ端から斬っていった ズバッ! 黄巾「へ…」 首を撥ね ザシュッ! 黄巾「ぐあああっ!」 胴を切り裂き ドスッ! 黄巾「がはっ!」 心臓に穴を穿つ 村人や警邏を襲う奴らを優先しながら、俺は賊共を殺害してまわった 途中、若い女性を襲う黄巾党を発見する 黄巾「ぐへへ、上等なもんぶら下げてんじゃねえか、ど~れ、もっとよく見せてくれよ~」 女性「い…………やぁ…………」 巨乳フェチなんですねええわかりますっとお! ズバンッ! 俺は賊の脳天に焔の刃を叩き込む、賊は頭から真っ二つに割れた 鷹斗「走れ!ここから逃げろ!!」 女性「あ、は、はい!ありがとうございます!」 そして若い女性は走って逃げていった その後も、俺は黄巾党の奴らを次々と斬り捨てていった 黄巾「どうなってんだ、こりゃあ、オイ!おめえら!あんなチビ一人に何してやがる!とっととブチ殺せ!」 目に見えて黄巾党の数が減った頃、黄巾党の頭領らしき奴が俺を視認した 黄巾「か、頭ぁ、た、助け」 ズバッ! 黄巾「て」 自分らの頭に助けを求めた奴の体から首が飛ぶ ゴトッ 黄巾頭「ひっ!?」 鷹斗「失せろ、そしてもう二度とこの村には近づくな」 黄巾頭「くっ、な、何してるおめえらさっさとこいつを」 ザシュッ! 黄巾頭「斬りや……がれい」 どんな魚だキリヤガレイって 黄巾「か、頭が殺られたー!」 鷹斗「とっとと失せろ、でなきゃてめえら全員ぶった斬る!」 黄巾「たっ、退却だー!今すぐここから逃げろー!」 すると生き残った黄巾党の奴らは、まるで波が引くように一目散に逃げ帰っていった 鷹斗「……終わったかな」 俺の足元は黄巾党の死体で溢れ返っていた
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