第1章 鷹、外史に降り立つ

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戦いが終わった後、俺は村の人々と共に負傷者の搬送や死体の片付け、あとは簡単ではあるが壊れた家屋の修理をした ある程度区切りがついた時、俺はようやく辺りが真っ暗になっているのに気がついた 鷹斗「さてと…」 とりあえず、宿でも探すか 此処に突っ立てても仕方ないし、折角村に居るのに野宿すんのもヤだしな そんな事を考えていると、不意に声を掛けられた ???「ありがとうさん、あんさんのお陰で村も無事に済んだわい」 誰だこの年寄りは? 雰囲気からして村長か長老だろうか? 鷹斗「これはどうもご親切に、………えーと、あなたは?」 ???「こりゃ失敬、わしはこの村の村長じゃ」 あ、やっぱりか って村長自らお出ましかよ べつにそんな大それたことをしたつもりじゃないんだがな 鷹斗「そのような方がわざわざ会いに来てくれるとは思いませんでした、まあ、礼には及びません、武芸を嗜む者として当然の事をしたまでです」 村長「ふぉっふぉっふぉっ、な~にあんさんは村を救ってくれたんじゃ、礼の一つや二つ言わせてくれい、それと年長者を敬うのは感心じゃが敬語は使わんでくれい、こそばゆくてかなわん」 りょ~かいっと つか、なんとも軽い村長だな 村長「そうじゃ、あんさん今日はウチで泊まっていかんか?」 鷹斗「いいのか?」 村長「な~に構わんよ」 ラッキー 宿代浮いたぜ 鷹斗「んじゃ遠慮なくお邪魔するぜ」 村長「そうじゃそうじゃ若い内は遠慮しちゃいかんぞ」 パンパン …何故ケツをはたく? スリスリ…モミモミ… 何故揉む!? 村長「やはり若いおなごの尻はいいのお」 じじいお前もか!? お前も俺を女と間違うのか!? 鷹斗「じいさん、俺は男なんだが…」 お、じいさんが固まった 村長「なん……じゃと……」 どこぞの死神だあんた 村長「嘘じゃろ?」 鷹斗「いやホント」 村長「…………ま、まあ今日はゆっくりしていってくれ」 鷹斗「お、おう」 如何にも残念そうに肩落とすんじゃねえ で、結局この日は村長の家に泊まり その翌日、俺は村を出た 村長「達者でな~!」 鷹斗「おう!んじゃな~!」 さて、次は何処へ行こうかな ま、のらりくらりと行きますか
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