第2章 鷹、英雄と出会う

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あれから数日… 俺は賊を退治することで路銀を集めながら付近の村や集落を転々とした 今日もある村を襲った黄巾党を討伐しているところだ ズバッ! 鷹斗「チッ、数が多いな」 襲われた村が結構大きい村だったためか、黄巾党の数も今まで相手にしてきた中で最大のものであった 俺は敵の注意を引く為、単身、敵のど真ん中に突っ込んでいた 黄巾「「「でやあーっ!!」」」 ズバババァッン! 3人程躍りかかって来たので横一閃にぶった切る この時点で俺は既に100人程切っていた その様子は当然黄巾党の頭も目の当たりにしていた 黄巾頭「なんだありゃあ…、おめえら!女一人になにやってんだ!!とっととぶち殺せ!!」 黄巾「お、お頭ぁ、無理ですぜ、あいつ巷で噂の「黒い風」でさあ」 黄巾頭「黒い風だあ?」 黄巾「なんでも凄腕の用心棒であいつのいる村を攻めた奴らはみんな返り討ちに逢ってるって話ですぜ」 へえ~、俺って結構有名人なんだな そんな黄巾党達に凶報、俺らにとっては吉報が訪れる 黄巾「お頭ぁ~!大変だあ~!官吏の軍勢が攻めて来やがったあ!」 黄巾頭「な、なにぃ!?」 すると、遠くから女性の声が聞こえてきた ???「非道なる悪賊どもめ!この夏侯元譲が一人残らず駆逐してやるぞ!!」 ほう、夏侯元譲か、ということは官吏の軍勢は魏か 夏候惇「はあああああああっ!!」 ズバン! 黄巾「があっ!」 夏候惇は近くの黄巾党を切り払いながら馬で突撃してきた 配下の兵士達も一緒突撃して来てたのでそのまま乱戦になる しかし、夏候惇の突撃を受けた黄巾党は混乱に陥り、瞬く間に制圧されていった 鷹斗「しっかしアレだな、まさか本当に女性だとはな…」 見ると、この世界の夏候惇は赤い服に黒い長髪の女性である そのような姿の女性が馬に跨がり大剣を振り回すなど、こちらではとても考えられない そういや真名だかって習慣もあるんだっけか、面倒臭いことこの上ないな 人の名前を呼ぶときは気をつけよう なんてことを乱戦の最中考えていると 黄巾「死ねー!!」 長身の男が後ろから切り掛かって来た ギィン! 黄巾「なっ…こいつ…前向いたまま止めやがった」 鷹斗「よっ」 ギャリンッ…ザシュッ! 黄巾「ゴハッ」 ドサッ 鷹斗「見え見え過ぎるだろ、雑魚」 戦闘中に隙見せてたんだから狙われて当然なのはこの際黙っておこう
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