第2章 鷹、英雄と出会う

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鷹斗「いきなり軍に入れ、ですか…」 曹操「ええ、そうよ」 鷹斗「私のような根無し草をですか?」 曹操「実力さえあれば経歴や立場は問わないわ、貴方の武が私の御眼鏡にかなった、ただそれだけの話よ」 それはどうも、だがこのような言い回しをするということは… 鷹斗「一応お聞きします、拒否権は?」 曹操「ないわ」 自信満々で言わないでくれ こちらにだって拒否権ぐらいあるハズだろう まあ、三国のどれかには入るつもりだったからちょうどよかったけどさ 鷹斗「承知いたしました、ならばこの東戒炎、曹操様の為、尽力いたしましょう」 曹操「物分かりが早くて助かるわ」 拒否権がないんだからしょうがないじゃないか そんなことを話ていると水色の髪の女性がこちらに近づいて来た ???「華琳様、姉者が黄巾党の部隊長を討ち取りました、また部隊の残党も全員捕縛いたしました」 曹操「負傷者の応急処置と損壊した家屋の撤去は?」 ???「概ね完了しております」 曹操「よろしい、では部隊を再編して帰還の準備をしなさい」 ???「御意、して華琳様そちらの方は?」 曹操「巷で噂の『黒い風』よ、貴女も見たでしょう黄巾党が次々と斬られていくのを、せっかくだから軍に引き入れようと思ったの」 ???「ほう、貴方が噂の、失礼ですが名はなんと申すのですか?」 鷹斗「東城と言います、字は戒炎」 ???「私の名は夏候淵、字は妙才、以後よろしく」 鷹斗「こちらこそ」 なるほど、夏候淵か… しかし慣れないと中々滑稽だな夏候惇を姉とは ってこっちの人間にとっちゃ当然だな 曹操「貴女達、いちゃついてないで早く準備を始めてちょうだい、もう長居は無用よ」 夏候淵、鷹斗 「「御意」」 そして俺達は帰還の準備を完了し、一路許昌へと進軍を開始した
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