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俺の名前は『東城 鷹斗』(とうじょう たかと)
傭兵として暗殺や護衛、略奪なんかをやっている
要は金さえ貰えりゃどんな悪どい事でもやるって訳だ
今日はある仲介屋の事務所に来ている
俺は先日、この仲介屋からミッションの依頼を受けた
その依頼を無事に成功させたんで、今回はその報酬を貰いに来たという訳だ
仲介屋「ご苦労だった、これが約束の報酬だ」
鷹斗「サンキュー」
俺は仲介屋から札束の入ったアタッシュケースを渡された
すぐにケースを開け、中身を確認する
鷹斗「よし、ちゃんと入ってるな」
仲介屋「ふむ、ならば問題はないな」
確認を終えた俺はケースを持ってすぐに帰ろうとした
別段、何か用事があるわけでもないからな
さっさと帰ろうと思った
しかし、そんな時に限って呼び止められる
仲介屋「まあ待て、君に届け物がある」
鷹斗「俺に届け物?」
そして俺は仲介屋から古びた銅鏡を手渡された
仲介屋が言うにはマントを羽織りフードを被った、やたら大柄でオネエ口調な奴から…
???「東城 鷹斗にその銅鏡を割るよう言っといて欲しいのよん」
???「お願いねん」
と頼まれたらしい
仲介屋からは知り合いかと聞かれたが俺はそんな変態なんか知らないし知りたくもない
それより銅鏡だ
俺にこいつを割ってくれと?
一体何故?
そんなことを考えていると仲介屋が口を開いた
仲介屋「私としては、その銅鏡は割れることで異世界へと次元跳躍するという仕組みになっていると思うのだが」
鷹斗「ふむ…」
なるほどな、それならばこんな高そうな物をわざわざ破壊することにも納得が行く
つまり俺をあちら側の世界に呼び何かさせようとしてる、というわけだ
仲介屋「それで、君はそれをどうするのだ?」
鷹斗「そうだな……」
とは言うものの俺の考えは既に決まっている
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