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その瞬間、銅鏡から光が溢れ出した
うおっ、眩しっ
お約束な演出だが流石に間近でやられるとキツイな
あまりの眩しさに目をきつく閉じる
しかしすぐさま、徐々に閃光が薄れてきた
目を開けて周囲の様子を確認する
辺りは一面真っ白な世界、その世界に俺は浮いていた
鷹斗(これが向こう側……いや、まだ跳躍中か)
そんなことを思いながら周りをキョロキョロと見渡して居ると、突然目の前に人が現れた
その人物は見るからに筋骨隆々な体つきをした、ビキニパンツを穿いただけのほぼ全裸の男だった
そして俺を見るや否や…
???「あ~ら可愛いボウヤねん、貴方が鷹斗ちゃんねん」
とオネエ口調全開で話し掛けてきた
しかもやたら濃い声で…
鷹斗「なにもんだ!?お前は」
こいつからは危険な香りしかしない
俺は腰に差した刀に右手を添え、臨戦体制を取りながら相手に問いただした
貂蝉「ンも~そんなに警戒しなくたっていいじゃない、私の名前は~ちょ・う・せ・ん、よん」
ちょうせん?……………………………………貂蝉だと!?
貂蝉といえば三国時代の人物じゃないか
こんな変態が貂蝉……だと……
だが今はそんなことは関係ない
今はこいつから…
鷹斗「詳しい話しを、聞かせて貰おうか」
貂蝉「もちろんそのつもりよん」
貂蝉の話しによると…
まず、俺がこれから行くところは中国の三国志の世界だ
しかしその世界は『外史』と呼ばれ、こちらとは完全に別の世界らしい
その証拠にこちらでは男性である武将の大半が、向こうの世界では女性になっているとか…
鷹斗「だいぶカオスだな」
貂蝉「あらん?貴方も男の子なら、そこは歓喜するところじゃない?」
鷹斗「周りが女ばっかりってのは、俺は勘弁だ」
貂蝉「あらそおん?残念ねん」
鷹斗「で?んな恐ろしい世界に俺を行かせて、一体何をしろと?」
貂蝉「外史を救って欲しいのよん」
鷹斗「………………は?」
貂蝉曰く、左慈と于吉という二人の妖術師が外史そのものの破壊を目論んでいるらしい
俺にはその目論みを阻止して欲しいんだそうだ
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