プロローグ

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鷹斗「何故俺なんだ?妖術師を相手にするなら同じ妖術師か、或は魔術師をぶつけた方が相性はいいだろうに…」 魔術師や妖術師には物理的な攻撃が全く効かない場合がある そのことを懸念して、こいつらには同じ魔術師や妖術師をぶつけるのが定石だ しかし、俺は元々傭兵 魔術や妖術に関してはあまり専門ではない 今修得してる魔法だって、単独での行動や戦闘に必要なものと、あれば便利程度の攻撃魔法ぐらいだ 魔術師や妖術師に敵うようなものじゃない その二人の妖術師に物理的な攻撃が効けばいいが もし効かなかった場合、こちらの敗北は確実だろう それなのに何故俺を選ぶのか その理由について貂蝉は… 貂蝉「そんなの、理由は単純、貴方が気に入っちゃったからよ」 と宣う始末 駄目だこいつ早くなんとかしないと 貂蝉「それともう一つお願いが」 鷹斗「今度はなんだ?」 貂蝉「あん、もう、せっかちねん」 鷹斗「…………………………」 貂蝉の話しによると 妖術師達は『正史』つまりこちらの世界の三国志の通り、各地に戦乱を引き起こし名のある武将達に殺し合いをさせようとしているんだとか 貂蝉「正史の通りに外史が進めば、後に残るのは腐敗した晋の国のみ、幾ら軍が強大でも名将のいなくなったその時こそ、外史を破壊する絶好の機会ってわけねん」 そしてそれに対し、俺はとりあえず誰かに士官すればいいんだとか そしてその下で黄巾の乱に参加し、先ずは張3姉妹を助ける 次に反董卓連合に参戦、泗水関や虎牢関に一番乗りして董卓達を救出 後は、各地の動向に合わせて死にそうになっている武将を救出 最終的にはそれらの武将を率いて左慈、于吉と全面対決に臨めばいいらしい 貂蝉「でも私にとっちゃあこんなことはどうでもいいことよん」 鷹斗「いや全部最重要事項だったろ」 貂蝉「私のカワイイ武将ちゃん達に殺し合いをさせようなんて許せないわ!」 鷹斗「いつからお前のもんになった!いつから!」 貂蝉「あいつら見つけ出したらお尻の穴に両腕突っ込んでガバッと拡げた後その穴に火の着いた松明を頭からぶち込んでやるんだから!」 鷹斗「聞いてるだけでもケツが痛え」 この後俺は、興奮冷めぬ貂蝉の愚痴に付き合うハメになった
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