芽生え始めた悪心

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14番は戸惑う。 なるほど…。 今言い訳でも考えてるんだろうな。 そんな顔してるわ…。 てか、他のボテンたちは怯えてみんなでケースの角で疼くまってる。 何度も言うけど、そんなに恐い顔してるか? 何年も自分の顔見てきたけど全然恐くないぞ? てか、よくかわいいって言われたんだぞ? まあいいか。 今はなんだか気分いいわ。 「あのさ…。」 おっやっと言い訳考えついたか。 どれ、聞かせてもらおうか。 「何?」 「実は………。辛いアレルギーなんだ…。」 ………………………。 もっとマシな嘘つけよ。 だいたい辛いアレルギーなんて聞いたことないし…。 馬鹿でもお前らの嘘くらい見抜ける才能はあるんだ。 こうなったら徹底的にいじめてやるぅ!!! 「ふ~ん。そうなんだ~。」 私は一応納得したように言う。 すると14番は 「そ…そうなんだ!!全く…最初っから言えばよかった…。」 と言ってすぐ目をそらした。 すぐさま私は14番に言い返す。 「あのさ…。俺、ボテン君たちが嘘ついたかどうかわかるんだ。」 「エッ!?ウソッ!?」 14番は少し目を大きくさせてギクッとした。 普通こんなリアクションしたら嘘だってわかるんだけどね…。
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