非現実への入口

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家に着いてやっと安心できた。 「なんだったんだ…?」 カバンを置きながら考える。何気なくケイタイをみたらメールが来ていた。 そういえば帰る途中に来てたっけ。 メールを開くと史江からだった。 『今日急に一緒に帰ろうなんて言ってごめんね(>_<)迷惑だった?』 僕は全然気にしてなかった…てかもうそんなこと忘れてた。だけど史江は気にしてたらしい。 『大丈夫だよ!』 基本的にメールは苦手だ。 3行以上の内容はめったにしない。絵文字や顔文字も沢山あるけどほとんど使わない。 なのでこんな淡白な内容しかできない。 送って一息つこうとしたらすぐ返信がきた。 女の子ってすげぇ。 『なら良かった(*^_^*)迷惑だったかなと思って心配だったから』 買い物に行く時はほぼ強制だったのになぁ。こんなこときにするなんてちょっと可愛いな。 『大丈夫だよ、今日断って悪かったな』 取り敢えず気にしてるみたいだから僕も詫びてみる。 この後も何通かくだらない内容のメールして終わった。
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