悪魔ト天使

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「ちっ……」 舌打ちをし立ち上がるシンは 「何処行くんだよ」 「お前には関係ねぇ」 走り出す―… 何処に向かうかも考えないで…… 「ハァハァ……」 風…… 微かに残る小さかった頃の記憶…… 「「レン……これが風よ」」 (くっそ…アイツは誰なんだよ) その時だった…… ヒュウウウ―――――――― (!!!)   「黒い………羽……!?」   「アタシヲ呼ンダノハ貴様カ?」     「アタシヲ……呼ンダノカ……」     風が吹く… レンの求めた風が…… (悪魔みたいだ……) そう見えた彼女を見ると悪魔のように見えた… 「教えてくれっ風は何のために……俺は…何のために此所に居る!!」     「ソノ望ミ叶エヨウ」     翼を広げれば… 扉が集う… 「貴様ニ…世界ノ裏側ヲ教エヨウ……」     扉が開く…今にも風に吸い込まれそうなぐらいに強い…全てを飲み込もうとしているかのように… 「世界の裏側……そこに行けば分かるのか?答えが」       「ソレハ…貴様ガ決メルコト…貴様次第ダ……」     「教えてくれ!!お前の名前を!!」     「私ノ名ハ……刹那―…人類最高技術ニヨッテ造リ出サレタアンドロイド」     「刹那―…」   風が吹く……   (やっぱ……行くべきだ!!)   「連れて行ってくれ!!世界の裏側に!俺を…!!!」   「イイダロウ……」   風がレンの傍に集いレンを扉の向こうへと誘う……   それが全ての始まり… 悪魔ト天使ノ出会イ
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