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足場の見えない状態が怖くて堪らないんだ
真っ暗で
何も見えなくて
手探りで進むのは
凄く怖くて
しばらくずぅっと
何かを考えていた
電気さえも消して静かに
すると急に電気がついた
びっくりして顔をあげる、と
「よ。電気消して何してんだ?」
「少し考えごとを」
「何、考えてた」
「なんでしょうね。」
ハァ…
なんて溜め息を零す貴方を
ただ見つめていた
「なに、」
「…え?」
「俺の顔に何かついてるか?」
「いえ、かっこいいな。と」
「キモイ」
「すいません。」
こんなたわいもない会話が
凄く幸せで、だけど
いつまで続くのかな。とか
終わりはくるんだ。とか
そんな感傷的になった。
幸せだから、怖い
崩れるのが
「大丈夫だ」
「…へ?」
「俺はどこにもいかない」
まるで今考えていた事が
伝わったように言う貴方。
「怖がることはない」
「……でも、怖いんです」
貴方が、どこかに行ってしまう
大丈夫。
俺はお前を愛してるから。
離さないから。
絶対に
「ありがとう、ございます」
「まぁ、少し信じろ」
暗闇に、光を照らせ
足元だけでもいいから。
「…はい。」
END
俺はいつも貴方に救われる
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