第1章『護りし者』

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「…」 俺のバーカ、考えすぎなんだよ。あくまで仕事だぜ。 人の命を守ることより自分のこと気にするのか?このアホは。 「おはようございます。どうしたの?何回も呼んでたんだけど」 「あぁ、ちょっとな…考え事だ」 「ふっ、考えすぎたな。ユーくん」 「考えすぎたのは認めるが、泣いてる人に向かって笑うな」 というか思い詰めると泣き出すなんて発想はどうかと…。 そんな一生思春期の高校一年の俺にはすでにこいつが錬金術師であるなんて事実を記憶の底から抹消しようとしている。あるいは、こいつは電波的…まぁ、不思議ちゃんキャラで押し通そうとしているニューヒロインである…なんて事にしようとしている。ある程度経ったらいちごの馬車に乗ってこ○ん星にでも帰るんじゃ…。そう考えるとちょっともったいない様に感じるのは少女が清純派の方が似合いそうなんていう自分の勝手な考えからか。 そんなたわいもない事を考えていたとき…、 「…!?」
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