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後ろに誰かいる…ような気がする。
「誰だっ!?」
あくまで気がするだけなので、外したらまた少女に変な目で見られる羽目だが…。
「私の気配が感じられるなんて、あなた、やるね」
またもや女性…。あっけにとられているのはその女性も同じなようで、全員がいるリビングをうろうろとしている。
どたんっ!
「いったーいっ!」
おもいっきり家電のコードに足を引っ掛けてその女性が転んだ。身長も結構あるから豪快さが凄い。
「この人が、いろいろと教えてくれる大先生だっ!」
「今紹介するべきでは無かったと思うぞ」
縞々パンツをあらわにさせながら紹介されるのは大先生的にも恥ずかしいんじゃないかと…。
「大丈夫ですか?」
そういって俺はその女性に手を差し出す。
「あっ、ありがとうございます」 ドジっこか、嫌いじゃないぞ。 少女と似たような衣装を身にまとった女性は大先生と少女が紹介している様に、指導者のようないで立ちであるものの、ドジとはなんともまぁ…。
「い…いま、私のパンツ…見ましたよね?」
「あっ…ああ、あくまでも『見えちゃった』だけで…」
「こんなカッコイイ人に見られるんならもっといいのはいて来るんだった」
なんて言って落胆している。なんて人だ。
「俺的にはそれも可愛いと思いますよ」
なんて事を言ってるんだ、俺。
「大先生、そろそろまともにやろうよ」
「はいはい、ごめん。じゃあ…そろそろ」
みんなわかっているかの様にダイニングテーブルの前の椅子に座り、真面目な顔をして耳を傾ける。
「何故あなたを選んだかと言うと…」
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