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「あっ、おかえり」
「…誰?」
声をかけてくれるのは嬉しいのだが、俺にはそいつが誰なんだか全く分からない。パーカーにフリルのスカートを着た少女であること位か、解るのは。
「誰だお前は」
「お前の…えっと…嫁だ!」
「今考えただろっ!」
「それは無くて…えっと…」
そう言って、フリルのスカートのポケットから何か1枚の紙を取り出した。
「松原…祐樹…か。ユーくんでいいな?」
「気安く呼ぶな」
その紙にはオレのデータが載っているようだが、そんなのを提供した覚えも無ければ、何した訳でもない。
「んてか、お前は誰だよ」
「まぁ、錬金術師」
さらっと言うな。
「なんで俺の家に来たんだ?」
「なんでって…」
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