14人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほら。早く入って下さい。」
そう先生に言われるが…
「は、入りづらい…」
ただ一人遅刻してるんだ。
注目の的になるのは当然だろう。
野球以外で注目を浴びるのはやっぱり馴れない。
「何言ってるんですか!それなら遅刻しなきゃいいでしょ!」
それを言われると辛い…
仕方がないので思い切って扉をスライドさせる。
ガラガラガラ
すると以外にも注目される事はなかった。
見ると男子の殆どが校長の話を聞いている。
ここの男子は真面目か!
ちなみに女子は友達と喋っているか真面目に聞いているかでやっぱり俺は注目されていない。
俺は1組らしいので1番端の列の前から二番目のパイプ椅子に座る。もちろん先生の案内付きで。
そして校長を見ると思わず目を見開いてしまった。
少し茶色がかった髪の毛をお団子にし眼鏡をかけていて顔が全然老けていない。
見た感じ20代前半じゃないのかと思うほど若く見える。かなり美人だ。これは男子が真面目に聞くのも無理はない。
「この人が担任ならよかっ―痛っ!」
「何か言いましたか?」
「いえ…」
松田先生…相変わらず鋭い。
最初のコメントを投稿しよう!