出会いの春

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まぁ気にしても仕方ない。 でも声の高さからして女子の可能性が高い。まぁ大樹も高い方だけど。あいつは寝てるしな。 だけどこれが原因で仲良くなって俺にもバラ色の人生が!なんて考えてしまうと落ち着かないな。 気にしちゃ駄目か。 相変わらず先生の説明やらがくだくだと続いている。 はぁ…眠い。 窓際という事もあり、心地好い日光が降り注いでくる。 「――えーでは…そろそろ時間ですね。次の時間は自己紹介をするので皆さん考えといて下さい。では教室には出ずに自由にして下さい。」 先生のその一言で一瞬にして騒がしくなる教室。 さて友達第1号を作るかな。 そう思って立ち上がると――― 「磯上君。貴方は私とゆーっくり話をしましょうね。」 「は、ははっ…」 先生、目が笑ってないよ! 結局休み時間ずーっと説教を受けた。
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