ガキンチョ

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赤い夕焼けに照らされながら嵐は帰り道にいた。 「よ~嵐。」 後ろから声をかけてきたのは照彦だった。 「なんや照彦か。」 「相変わらずきたないカッコやな。またケンカしたんか。」 「ケンカやない。戦争や。砂利山てっぺん戦争。」 「なんやそれ、幼稚な遊びしてんのな。」 「お前は塾の帰りか。がり勉君。」 「今から準備しとかんと…受験戦争に勝てやんからな。」 「はは、お前も戦争か。いっしょやな。」
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