ガキンチョ

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帰ると同時に叫ぶ。 「いってきまーす!」 「嵐!宿題はー!」 家の中からそう聞こえた時には嵐の姿は無かった。 「もう。」 手を腰にあてがって嵐の後ろ姿を見送るのは嵐の母だった。 「また行っちゃったね。お兄ちゃん。」 居間から覗いたのは 弟の千春だ。 「いつもの事だよ。まったく…」 母は諦めたように呟いた。
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