おじいちゃん

5/5
前へ
/5ページ
次へ
あれはたしか冬の寒い日だった気がする。 なんだか朝からモヤモヤとしていた。夕方に差し掛かって突然雨が降りだした。ほんまに突然だった…電話がなり出てみるとおばあちゃんだった。その時何て話したかは覚えていない。 でも電話を変わったとたん母の顔はくもり泣き崩れたのだけはいまだに覚えてる。 お風呂入りたかったあたしは泣く余裕もなく夢と現実の狭間で揺れていた。 準備し終えるとおじいちゃん宅へ母の運転する車で向かった。家へ着きおじいちゃんを見るとようやく現実を知ったあたしはこたつにもぐりワンワン泣いていた。今思うとおばあちゃんが一番泣きたかっただろうにと思う。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加