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私が5歳か6歳位の頃
一人アパートの下で補助輪付けた自転車で遊んでいると
自転車に乗ってやって来た白髪混じりの無精ひげにニット帽をかぶったおじさんに声をかけられました。
おじさんは「スーパーマーケットの場所まで連れて行ってくれたらお礼にチョコレートを買ってあげるから教えてくれないかな?」と言ってきました
この典型的な誘い文句に私は簡単に乗ってしまい
私はおじさんの自転車の後ろに乗り
連れて行かれました💦
勿論だけどおじさんはスーパーマーケットではなく、反対方向の道をどこまでも凄いスピードで走り
一件の古い長家のような家に私を入れました。
家の中には
年をとったお婆さんが一人居て
私に何も話しかけなかったけれど
ニコニコしながら
みかんを出してくれたり
かりんとうみたいな物を出してくれたりしていました。
おじさんは私に色々聞いてきて
私は多分
きょうだいの事や家の事を色々話したんだと思います
次第におじさんが泣き出して
私の頭を撫でながら
何度も
「ごめんよ!ごめんよ!」
と繰り返しながら
「おじさんの事は誰にも言っちゃいけないよ、約束出来るかな?」
と言い私が約束すると
今度は私をグレーの古びた車に乗せ
私の家のすぐ近くまで連れて来てくれました。
その時、おじさんは私の手に丸い玉の形をした水羊羹を4つくれました。
午前中におじさんに連れて行かれて、夕方に帰って来た私・・・
自分が誘拐されていたなんて気がつかない私は
アパートの階段を駆け上がり、家の前まで来てビックリしました!
二人のお巡りさんに近所の人達沢山が家の玄関にワラワラと居て、一斉に振り返り私を見て凄い騒ぎや歓声があがったんですから😓
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