母の乳癌発覚の日

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ある日曜日 姉は私を連れてアパートの下で遊んでいました。 弟はまだお乳から離れられず、母は弟に母乳を吸わせていました すると母は突然の激しい痛みに自分に吸い付く息子に目をやると そこには顔中血だらけになった息子が❗ 自分の乳から血が吹き出していたそうです。 母の絶叫❗ 近所の人が駆け付け 間もなく救急車到着❗ 私と姉は近所のおばさんに呼ばれ 「お母さんは大した事はないんだけど暫く入院する事になったから今日から暫くウチでご飯をお食べ」と言われたそうです。 母は乳癌が進行していて へその下から両胸、両脇を削ぎ取られ 長い闘病生活に入る事になりました。 大半は近所の人と父の努力で成り立っていましたが、僅か6才と5才の姉達が自分達の出来る家事をする生活が始まりました。 私は2才・・・ 毎日泣いて困らせる私と弟・・・ 間もなく私は貰われて行くのだが その話はまた次の章で。 あれから沢山の年月を経て、途中大腸癌も経験した母は今も元気にハツラツと生きています✨ 温泉やプールには入れないけれど 生きていてくれているだけで ありがとうの気持ちで一杯です。
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