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私が桜月の家に住むようになって…もう1週間が経とうとしていた
あの頃の記憶しかない私には日々が新鮮で、楽しい
毎日が驚きに満ちている…
幸せなのに…幸せな気分になっても、あの頃の記憶は薄れない…
「ほら、夢羽」
そう言って、菫の『押し花』を手渡してくれた
「可愛い…ありがとう」
桜月は本当に何でもできる…
凄いな…
「夢羽は桜の次に何の花が好きか?」
桜月が聞く
私は少し考えて
「リコリス…かな…
見てると、とても懐かしいの…」
と答えた
「リコリスか
あれも良い花だな」
「桜月は?」
「我は梅だな」
梅…
桜月の家にはピンクの梅の木がある
桜の隣にあるから、同じ花のようにも見える
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