5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ん?
そうか…今日は下弦の日か」
唐突に桜月が空を見て、言う
私は、今が夜だった事を忘れていた
それにしても『下弦』って一体、何のだろう…
「『下弦』って…何…?」
「あぁ、夢羽は知らないか
下弦は満月から次の新月までの間の、左半分が輝いて見える月の事を言うんだ」
「そうなんだ…」
私も月を見上げる
とても…綺麗なのに、ゾクリと体が震えた
「どうした?」
心配そうに桜月が言う
「ごめん…眠いから、私…もう寝るね」
「そうか、ゆっくり眠ると良い」
桜月は変わらず、微笑んでくれた
少し、心が和らいだ
最初のコメントを投稿しよう!