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「っ……」
気が付けば、ガラクタが積み重なる場所にいた
「…ここ…は…?」
ヨロヨロとおぼつかない足取りで、少し歩く
ハッと先ほどの光景を思い出す
もう、背中に痛みは無かった
「…夢…?」
違う…
激しい頭痛が私を襲う
溢れ出す、あの日々………
私は歩いた、歩いた
行くあても無く…ただ歩いた…
「お前何が故に、我が家に入る?」
どれぐらい歩いただろう……
気が付けば、美しい花びらが舞う庭のような場所にいた
声の主は、若い男だった…
「もう一度聞こう
何が故に我が家に入る?」
「貴方の家……?」
此処はどこだろう…
私はあのガラクタの場所から、どの位歩いたのだろう…
様々な疑問が私を支配する…
でも…それでも私は、あの場所から逃げられた…
その事だけは真実だ……
私は安堵感も同時に感じた
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