プロローグ

3/3
前へ
/19ページ
次へ
  「っ……」 気が付けば、ガラクタが積み重なる場所にいた 「…ここ…は…?」 ヨロヨロとおぼつかない足取りで、少し歩く ハッと先ほどの光景を思い出す もう、背中に痛みは無かった 「…夢…?」 違う… 激しい頭痛が私を襲う 溢れ出す、あの日々……… 私は歩いた、歩いた 行くあても無く…ただ歩いた… 「お前何が故に、我が家に入る?」 どれぐらい歩いただろう…… 気が付けば、美しい花びらが舞う庭のような場所にいた 声の主は、若い男だった… 「もう一度聞こう 何が故に我が家に入る?」 「貴方の家……?」 此処はどこだろう… 私はあのガラクタの場所から、どの位歩いたのだろう… 様々な疑問が私を支配する… でも…それでも私は、あの場所から逃げられた… その事だけは真実だ…… 私は安堵感も同時に感じた    
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加