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「梢の異能で作った空間だ。梢が異能を解くか、外部からこの空間に入るかしない限り、ここは現実とは別次元だ。空間の終わりもねぇから思い切り暴れられる」
「それは好都合ですー」
「そういやぁお前“セスタ”は使うか?」
セスタ―――異能1つにつき1つずつ存在し、異能の補助をする物だ。
異能によって形式は様々で武器のような物から防具のような物まである。
「使っていいなら使いますよー。圧倒的勝利おさめちゃいますよー」
「てめぇ・・・・・・。まぁいい。なら互いにセスタは使用するってことで」
『2人とも、準備はいい?』
部室と繋がっているのだろう。
梢の声が聞こえた。
「あ、ちょっと待ってくださーい。ゼロを発動させるんでー」
そういう五葉の足下には先ほどまで膝に乗っていた黒猫の人形。
「発動させる?すでに動いてるじゃねぇかよ」
すでに動いているゼロを訝しげに見ながら言った。
「ゼロは特殊なんですよー。ゼロ発動ですー」
その声にゼロは反応すると次の瞬間、巨大化したゼロがそこにいた。
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