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ぶつけるつもりは勿論ない・・・・・・いや、さっきのやり取りでイラついてるから一発ぐらい殴ってやりたいが、それでも寸止めするはずだった。
ガツッ。
自分の意思ではなく止まった自分の拳。
ぶつかったのは人間とは遠くかけ離れた固い物体。
――――――と。何が起きたのか理解する暇もなく、良太は突然吹いた強風によって後ろに吹き飛ばされた。
風の吹いた方向にいるのは1人だけ。
その相手を睨み付けながら呟く。
「お前・・・・・・“人形使い”以外にも異能を持ってたのかよ」
「別に異能が1つなんて誰も言ってませんよー」
その相手・・・・・・五葉は良太の拳を防いだ扇を手に持ち平然と答えた。
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