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次の瞬間、良太の目の前から五葉が消えた。
・・・・・・どこだ?
周りにはいない。
上を見上げると五葉が宙に浮いていた。
手に持った扇を時々、小刻みに動かしている。
さっきの力といい、セスタの形状といいあいつの異能は“風”か?
そんなことを考えていると、五葉が徐(おもむろ)に良太の方に手を伸ばした。
「・・・・・・ヤベッ!!」
後ろに大きく飛び退く。
先ほどまで良太がいた場所の草が鋭利な刃物で切られたように、スッパリと切られていた。
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