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いつのまにか部室からこちらの空間にやって来ていたらしい。
梢は慌てたように五葉の元へ駆け寄る。
「大丈夫!?」
「はい、大丈夫ですよー。やっぱ先輩は強いですねー」
立ち上がり埃を払う五葉を険しい顔で眺めていた良太に愁が近づいた。
「あの子。なかなかやるね。油断してたとはいえ良太をあそこまで追いやるなんて」
「・・・・・・俺の敗けだ」
良太の呟きに愁は良太の方を向いた。
「最初の攻撃も次の攻撃も当たれば致命傷になりかねない場所を狙ってやがった。それこそ俺を殺すかの勢いで。しかも、あいつ最後に俺が弾き飛ばした時、自分から後ろに跳んでダメージを軽減してた。
・・・・・・戦い慣れしてやがる」
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