プロローグ

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独りだ。 周りにいた人々の意識はすでにない。 わずかに意識のある人も、そう長くは持たないだろう。 部屋を、屋敷を赤い炎が包んでいく。 ・・・・・・あぁ。 自分はもう死ぬのか。 窮地に追い込まれた状況で脳だけは冷静に働いていた。 逃げようと思えば逃げれる。 だけど逃げられない。
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