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コンコン。
小さく響いたノックの音。
部屋にいた3つの人影のうち1番ドアに近い場所にいた少女が立ち上がる。
女子にしては高い身長に眼鏡、ショートヘアの大人びた容姿の少女はそのままドアに向かうとドアを開けた。
「部活に入りきましたー」
ドアの外に立っていた少女は開口一番そう言った。
「で、名前は?」
「五葉(イツハ)」
「・・・・・・名字も」
「都合により秘密ですー」
「・・・・・・その人形は?」
「猫の人形ですよー」
「・・・・・・」
「あ、名前はゼロって言いますー」
「・・・・・・入部理由は?」
「入りたかったからに決まってるじゃないですかー」
「・・・・・・この部活の活動わかるか?」
「当たり前ですよー。あ、先輩自分の部活もわからないんですかー。可哀想にー」
「よーくわかった。てめぇ俺の事舐めてるだろっ!?」
向かいに平然と座っている少女に掴みかかろうと、黒髪の少年は勢いよく立ち上がった。
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