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鋭い目付きで五葉を睨んでいた少年を押さえたのは、隣に座っていた少年だった。
顔に呆れたような表情を浮かべている。
「何やってんだ。相手は女の子だろ」
「そうそう。あんた、こんな可愛い後輩を殴る気?」
ドアを開けた少女が同意する。
「知ったこっちゃねぇ。だいたいなぁ!」
「まぁ、とりあえず落ち着きましょうよー・・・・・・笹本 良太(ササモト リョウタ)先輩?」
五葉の言葉で、暴れていた少年の動きが止まった。
笹本 良太。確かにそれは自分の名前だ。
だが・・・・・・。
「俺、まだ名乗ってねぇぞ」
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