1:出会い

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鋭い目付きで五葉を睨んでいた少年を押さえたのは、隣に座っていた少年だった。 顔に呆れたような表情を浮かべている。 「何やってんだ。相手は女の子だろ」 「そうそう。あんた、こんな可愛い後輩を殴る気?」 ドアを開けた少女が同意する。 「知ったこっちゃねぇ。だいたいなぁ!」 「まぁ、とりあえず落ち着きましょうよー・・・・・・笹本 良太(ササモト リョウタ)先輩?」 五葉の言葉で、暴れていた少年の動きが止まった。 笹本 良太。確かにそれは自分の名前だ。 だが・・・・・・。 「俺、まだ名乗ってねぇぞ」
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