1:出会い

5/5
前へ
/91ページ
次へ
「異能ですか?異能なら使えますよー。試してみますかー?」 「試してみるって事は少しは戦えるな?」 「戦えますよー。先輩なんて瞬殺できちゃいまーす」 「あ゛ぁ」 「良太、啀(いが)まない」 「ま、冗談ですよー。瞬殺は無理ですー」 瞬殺“は”? 怒りを抑えつつ良太は梢に顔を向ける。 「梢。空間作れ。後、何か適当に雑魚キャラも」 それに反応したのは梢ではなく愁だった。 「え!?良太、戦う気か!!」 「あぁ。いいだろ?」 良太の言葉に五葉も頷く。 「オッケー!!空間は作った。思う存分やってこい!!」 梢がニヤっと笑う。 「危なくなったら直ぐに介入するからな」 「心配しすぎだ、愁は」 「良太の心配は一切してないって」 寧ろコテンパンにやられてしまえ。 「ひでぇなぁ」 苦笑いしつつ良太は隣の部屋に繋がるドアノブに手をかける。 「来い」
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加