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「異能ですか?異能なら使えますよー。試してみますかー?」
「試してみるって事は少しは戦えるな?」
「戦えますよー。先輩なんて瞬殺できちゃいまーす」
「あ゛ぁ」
「良太、啀(いが)まない」
「ま、冗談ですよー。瞬殺は無理ですー」
瞬殺“は”?
怒りを抑えつつ良太は梢に顔を向ける。
「梢。空間作れ。後、何か適当に雑魚キャラも」
それに反応したのは梢ではなく愁だった。
「え!?良太、戦う気か!!」
「あぁ。いいだろ?」
良太の言葉に五葉も頷く。
「オッケー!!空間は作った。思う存分やってこい!!」
梢がニヤっと笑う。
「危なくなったら直ぐに介入するからな」
「心配しすぎだ、愁は」
「良太の心配は一切してないって」
寧ろコテンパンにやられてしまえ。
「ひでぇなぁ」
苦笑いしつつ良太は隣の部屋に繋がるドアノブに手をかける。
「来い」
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