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分かりやすくアピールしているのになかなか気付いてくれない俺の想い人"横山裕"。
彼は人の気持ちには敏感なのに自分に想いを寄せている人たちの気持ちには鈍感すぎるのだ。そのせいで何度心が折れそうになったことか。
だからって諦めたりはしないけどね。
「よこー!」
今日もよこにアピールするためよこの姿を発見すればダッシュで近づき飛び付くように後ろから抱きついた。
「っわ…!相葉…ちゃん?」
「えへへー。てか、よこ相変わらずかわいいな。」
さすがにかわいいなんていえば気付くかなと思って言ってみた。
それなのに特に気付いた様子もなく、
「かわいないよー。相葉ちゃんおかしいんちゃう?」
なんて言われればさすがに突っ込みをいれたくなる。
だからよこと向かい合わせになり両肩を掴んだ。
「何言ってんの!よこは自分の魅力に気付いてないだけなんだよ。それに、よこのこと狙ってる人沢山いるんだよ?そんなんじゃいつか襲われちゃうよ!俺だってよこのこと好きで、いつも理性保つの必死なのにぃ!」
思わずよこを揺すりながら熱弁してしまった。やりすぎたかななんて思いながらもとりあえず言いたいことは全部言ったしとりあえず満足。どさくさ紛れて告白もしちゃったけど…。
よこは驚いたようにぱちぱちと瞬きを繰り返していた。
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