プロローグ

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私は本がものすごく好きだ。 特に、漫画とラノベが好きだ。 ジャ〇プは毎週かかさず買っている。 これだけ聞いたらただの本好きな少女に聞こえるかも知れない。 だが、そんな簡単ではない。 私の家は道場だ。 流川(ナガレカワ)流薙刀術という。 だから、体を動かすのは好きだし、不良につっかかられてボコボコにした事も何回かある。 話が脱線したな。 だから、私はこの暁高校に入学しても帰宅部か薙刀を使える部活に入るかだと思っていた。 しかし、私の目に止まったのは『文芸部』だった。 本の誘惑に負けてしまった私はすぐに入部届けを出した。 でも、文芸部には三年生の先輩がいたため、あまり自由には活動できなかった。 しかし、三年生が卒業した後、私は少しずつ私物のラノベや漫画を部室である図書室に持ち込んだ。 そうして、本格的に私なりの活動が出来るようになり、春休みなどで閉館されていた図書室が開館された入学式の次の週の金曜日、ウキウキしながら図書室へ行くと…… 窓から注ぐ日光の中 眠そうな目で真剣にラノベ(もちろん私の私物)を読んでいる そんな『彼』に出会った……
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