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昼休み、僕と雪仁は一緒に屋上に向かった。昼飯はいつも屋上。
幸い、誰も来ないので話をするのも飯を食うのも、なにかと都合が良い。
僕はサンドイッチを食べながら、今朝の出来事を雪仁に話していた。
拾った携帯を取り出し、二つ折り式の携帯電話を開いた。
画面は真っ黒のままだった。
「真っ黒だねー電源が切れてるみたいだな」
覗き込むような態勢で雪仁が指を指しながら、僕に話し掛けてきた。
「そうみたいだな」
僕は携帯の電源を押してしばらく待つ。
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